インスリン治療にかかわる医師と患者を対象に
日本イーライリリー株式会社と日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、2型糖尿病のインスリン治療に関する意識調査を実施し、その結果を10月19日に発表した。
同調査は、インスリン治療にかかわる医師と患者を対象に実施されたもの。患者の約9割は、インスリン治療について不必要と認識しているなど、興味深い内容となっている。
89.2%が「今の治療のままで大丈夫」
同調査は、インスリン治療を実施している医師、インスリン治療を開始していない2型糖尿病患者、そして現在インスリン治療中の2型糖尿病患者が対象となっている。
調査の結果、インスリン未治療の患者の実に89.2%が、インスリン治療について「わざわざインスリンを始めなくても、今の治療のままで大丈夫」と認識していることが明らかになった。
患者に対して「インスリン治療が必要な段階にきている」と説明している医師は97.2%に達するが、インスリン未治療の患者の81.1%はインスリン治療について医師に「相談してみたいと思ったことがない」と回答。相談意向が低いと両社は考察している。
医師と患者のコミュニケーションが重要
治療の相談について、インスリン治療中の患者は「相談してみたいと思ったことがある」という回答が54.0%に達した。またインスリン治療を開始した理由を訊ねると、「HbA1cの値を改善したかった」「飲み薬では十分な治療効果が得られなかった」など、治療に前向きな姿勢が多くみられたと両社はしている。
これらの結果から両社は、インスリン治療を開始する上で医師と患者のコミュニケーションが重要であると分析している。

2型糖尿病のインスリン治療に関する医師と患者への意識調査 - 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
http://www.boehringer-ingelheim.jp/