レンバチニブとペムプロリズマブの併用療法の臨床試験の結果を発表
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は10月12日、レンバチニブとペムプロリズマブを併用した固形がんを対象とした第1相臨床試験の結果を発表したと公表した。
10月7日~11日に開催された欧州臨床腫瘍学会年次総会において発表したものである。
レンバチニブはエーザイが開発したがんの治療薬で、MSD株式会社(以下、MSD)が販売しているペムプロリズマブも注目の免疫チェックポイント阻害薬だ。
レンバチニブは現在、45ヶ国以上で甲状腺がんの治療で承認されており、今年5月には米国で、また、8月には欧州でレンバチニブと免疫抑制剤エベロリムスとの併用療法で血管新生阻害薬の前治療歴のある進行性腎細胞がんでの適応拡大で承認を得ている。
今後の臨床試験にも期待
今回の試験は、標準治療後に進行したり、適切な治療方法のないがん患者を対象に行われた。
腎細胞がんや子宮内膜がんなど様々ながん患者に、レンバチニブとペムプロリズマブの併用投与し、その安全性と有効性を評価する試験で、レンバチニブの最大耐性量が確認できたとしている。
この併用療法の開発はエーザイとMSDが提携して進められ、また、米国では第2相臨床試験も進行中だとしている。
エーザイは今回の結果について、今後のペムプロリズマブとの併用療法の臨床試験に向けて期待できるとしている。
(画像はイメージです)

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201673pdf.pdf