「オプジーボ」の臨時薬価引き下げ
厚生労働省は、10月5日の中医協薬価専門部会に高額薬剤問題で焦点となっている、抗がん剤「オプジーボ」について、緊急的な対応として市場拡大再算定の考え方を適応して薬価を引き下げる考えを提案し、診療・支払側とも大筋で了承した。
薬価改定
この合意に伴い、通常の薬価改定年ではない臨時特例的な薬価改定が17年4月にも行われるなり、薬価の下げ幅は、現行の市場拡大再算定ルールに当てはめると最大25%の薬価引き下げとなるが、一方で小幅にとどまるとの見方もある。
今後は、財務省と厚生労働省で調整が本格化し、17年度予算編成の目玉である社会保障費の伸びを適正化する議論と合わせて年末までに決着する見通しとなる。
課題
2018年の薬価改定を見据えた薬価制度の抜本的な見直しを迫る声も聞かれ、「オプジーボ」については、腎細胞がんの効能追加が8月に承認され、現在承認中が2癌腫、フェーズ3が6癌腫、フェーズ2が5癌腫ある。これらの適応取得時の薬価収載時にも問題になるとの見解も示された。

厚生労働省HP
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