韓国製薬会社と独占的開発、商業化権に関するライセンス契約を締結
日本たばこ産業株式会社(以下、JT)は10月14日、腎性貧血を適応とする経口薬として低酸素誘導因子ープロリン水酸化酵素含有タンパク質阻害薬「JIT-951」をJW Pharmaceutical Corporation(以下、JW)と韓国での独占的開発、商業化権に関するライセンス契約を締結したことを発表した。
JWは、1945年に創業された韓国の大手製薬会社の1つで、現在、「JIT-951」は日本での第2臨床試験を行っているが、今後韓国ではJWが臨床開発をしていくとしている。
JTの加速する医薬事業
腎性貧血は慢性腎臓病患者に起こる合併症の1つで、赤血球の減少が酸素供給不足が病状の進行や心不全など深刻な原因を引き起こす危険因子であると言われている。
低酸素誘導因子は、細胞が酸素供給不足になると誘導されるタンパク質で、活性化されると酸素があっても低酸素状態が続いてしまう。
「JIT-951」はこの低酸素誘導因子を阻害することで、腎臓で作られるエリスロポエチンを活性化させ、赤血球を増やす薬剤だ。
JTは1987年に医薬事業に進出し、1998年には鳥居薬品株式会社をグループに加え、2000年にはニュージャージー州に海外開発拠点を置いている。

日本たばこ産業株式会社 プレスリリース
https://www.jti.co.jp/