長時間作用性ムスカリン受容体拮抗薬 SUN-101の米国FDAによる新薬承認申請受理
大日本住友製薬株式会社の米国子会社であるサノビオン・ファーマシューティカルズ・インク(以下、サノビオン社)は、SUN-101(一般名、グリコピロニウム臭化物)の新薬承認申請(DNA)が米国食品医薬品局(FDA)により受理されたことを、10月13日(米国東部時間)に発表した。
解説
SUN-101は、ネブライザーシステム「eFlow(R)」(薬液用吸入方法の一種)を用いて投与される長時間作用性ムスカリン受容体拮抗薬(LAMA)であり、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の長期維持療法を対象にFDAに申請したもので、これが承認されれば、COPD患者を対象とした米国初のネブライザーを用いて投与するLAMAとなる。
COPD治療において薬剤の投与方法は重要で、COPDの治療薬としてすでに用いられているグリコピロニウム臭化物と、投与時間を短縮するように設計された、携帯型のネブライザーシステム「eFlow」との組み合わせは、COPDに苦しむ患者にとって有用な治療選択肢となる可能性がある。

大日本住友製薬 プレスリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=776