9月にはFDAに治験許可申請を提出
株式会社メドレックスは、10月7日、痙性麻痺治療貼付剤「MRX-4TZT」の米国における第1相臨床試験を開始した。
同剤は、同社グループが米国にて開発中の薬剤。本年9月には、米国規制当局であるFDAに対して治験許可申請を提出している。
「チザニジン」のテープ型貼付剤
「MRX-4TZT」は、中枢性筋弛緩薬である「チザニジン」のテープ型貼付剤を製剤開発したもの。「チザニジン」は、腰痛や緊張性頭痛などの治療と、痙性麻痺など筋肉がこわばる症状の治療に使用されている薬剤。
「MRX-4TZT」の開発にあたっては、イオン液体を利用したメドレックスの独自技術「ILTS」が用いられている。イオン液体は、融点が100度以下の塩のことであり、常温溶融塩とも呼ばれるもの。薬物のイオン液体化あるいはイオン液体への薬物溶解により、薬物の経皮浸透性が飛躍的に向上することを、同社は発見している。
早期のPOC取得を目指す
現在、筋弛緩薬の経皮製剤は存在しない。経皮製剤化することで、経口剤よりも有効血中濃度の持続性や副作用の低減等の利点が期待できると、メドレックスはしている。
同社は今後、早期のPOC取得を目指し、同社グループにおいて「MRX-4TZT」の臨床開発を進めるという。

痙性麻痺治療貼付剤(MRX-4TZT)の米国における第1相臨床試験開始のお知らせ - 株式会社メドレックス
http://pdf.irpocket.com/C4586/xAmX/p8ap/X5S9.pdf