医薬品化合物ライブラリの提供が功奏
田辺三菱製薬株式会社は2016年10月5日のニュースリリースで、マラリア薬の研究機関であるMedicines for Malaria Venture(MMV)と革新的なマラリアの治療に向け、共同で化合物スクリーニングを実施した結果、田辺三菱製薬が提供した医薬品化合物ライブラリから3種類の有望なヒット化合物を同定したと発表した。
田辺三菱製薬は2015年5月からMMVと共同研究を開始し、現行の抗マラリア薬への耐性という課題を克服する、新しい抗マラリア薬候補化合物の探索を目的としたハイ・スループット・スクリーニングに、田辺三菱製薬が所有する約50,000種類の医薬品化合物ライブラリを使用したことが今回の成果に結びついた。
多額の助成が決定、共同研究は次のステージに
この3種類の有望なヒット化合物を出発点とするリード化合物を創製するため、日本発の官民パートナーシップである公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)から新たに6,182万円の助成を受けることが決定し、MMVとの共同研究は次のステージに移ることとなり、2016年10月から18ヶ月間で創製を進めていく計画だ。
田辺三菱製薬は今後も、マラリア、エボラ出血熱、インフルエンザ等の国際的な広がりを見せる感染症を制圧する医薬品の創製に挑戦するとともに、アンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品の創製を通して、世界の人々の健康に貢献していくとコメントしている。

ニュースリリース
http://www.mt-pharma.co.jp/release/nr/2016/MTPC161005.html田辺三菱製薬株式会社
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