最終解析結果の詳細は10月9日に発表
大日本住友製薬株式会社は2016年10月6日のニュースリリースで、前治療歴のある進行性結腸直腸がん患者を対象とした、がん幹細胞性阻害剤ナパブカシンの単剤でのプラセボ対象ランダム化国際共同フェーズ3試験(CO.23試験)に関する最終解析結果の抄録が、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)のサイトで公表されたと発表した。
最終解析結果の詳細については、デンマークの首都コペンハーゲンで2016年10月7日(金)~10月11日(火)に開催するESMOの2016年年次総会で、現地時間10月9日(日)の15:36から発表になるが、今回の抄録の公表はこれに先立つ対応となる。
抄録の要旨
試験は2013年4月~2014年5月に実施、282人の患者をナパブカシン138人、プラセボ144人とランダム化、また構成は、年齢が32~85歳で中央値が64歳、男性65%、女性が35%で、全身状態の指標の0が28%、1が72%であり、5回以上の前治療歴がある患者の割合が98%、抗VEGF療法による前治療歴がある患者の割合が89%、KRASが野生型の患者の割合が52%であった。
抄録には、全症例(ITT集団)におけるナパブカシン群とプラセボ群におけるOS(全生存期間)、PFS(無増悪生存期間)、DCR(病勢コントロール率)に有意差は認められなかったことなどの結果が掲載されている。

ニュースリリース(PDFファイルが開きます)
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=773大日本住友製薬株式会社
http://www.ds-pharma.co.jp/最終解析結果抄録(英語)
https://cslide.ctimeetingtech.com/