金沢医大と熊本大との共同研究
株式会社トランスジェニックは、4月7日、病態可視化マウスに関する論文が『Scientific Reports』に掲載されたと発表した。
この論文は、同社と学校法人金沢医科大学、そして国立大学法人熊本大学との共同研究の成果として発表されたもの。同研究では、「UMAIマウス」の開発に成功している。
ストレスが生じている部分を可視化
同論文は、「Transgenic mouse model for imaging of ATF4 translational activation-related cellular stress responses in vivo(ATF4の翻訳活性化に関連した細胞ストレス応答の生体イメージングを可能にする遺伝子組換えマウスモデルの開発)」と題されたもの。責任著者は、岩脇隆夫氏が務めた。
同研究において開発に成功した「UMAIマウス」は、肉眼では不可視の細胞ストレスについて、ストレスが生じている部分をストレスが生じた時のみ光により可視化することを可能にするというもの。細胞ストレスは、細胞レベルのストレスのことであり、様々な疾患に関与することが報告されている。
モデルマウス事業を強力に推進
トランスジェニックは、この「UMAIマウス」が同社の病態可視化マウスラインナップへ加わることで、ストレスと疾患との関係の研究が多面的に進展すると期待している。
同社は今後、2017年度中に「UMAIマウス」の販売を開始し、モデルマウス事業を強力に推進するという。
(画像はトランスジェニックの公式ホームページより)

病態可視化マウスに関する論文が Scientific Reports に掲載 - 株式会社トランスジェニック
http://www.transgenic.co.jp/pressrelease/pdf/20170407.pdf