動物モデルスタディに関して発表
MediciNova, Inc.(以下「メディシノバ」)は、4月10日、「MN-166」のグリオブラストーマ(神経膠芽腫)動物モデルスタディに関して、米国臨床腫瘍学会(ASCO)2017年次総会にて学会発表を行うと発表した。
同社は、様々な疾患領域の新規医薬品の開発を主として米国で行う公開製薬企業。学会発表は、本年6月に行われる。
悪性脳腫瘍で最多のグリオブラストーマ
米国脳腫瘍学会によると、グリオブラストーマは全脳腫瘍の15%、グリオーマ(神経膠腫)の55%近くを占めるという。悪性脳腫瘍の中では最も多く、米国では2017年に約12390名の患者が新たに診断されると考えられている。
「MN-166(イブジラスト)」は、喘息および脳梗塞発作後の症状の治療薬として、日本と韓国において既に25年以上にわたり使用されている。メディシノバは現在、進行型多発性硬化症およびALS、薬物依存など神経症状の治療薬として同剤の開発を実施中。同剤はまた、グリア細胞の活性化を減衰し、ある種の神経症状を緩和することもわかっている。
第2相臨床治験開始に向けて準備
ASCO2017における「MN-166」の学会発表は、6月5日、同学会の中枢神経腫瘍セッションにて実施される。患者由来細胞株を用いたグリオブラストーマ動物モデルにおける、同剤と「テモゾロマイド」のシナジー効果の詳細について、発表する予定だという。
メディシノバは今後、再発グレード4のグリオブラストーマを適応とする同剤の第2相臨床治験開始に向けて準備を進めるとしている。
(画像はメディシノバの公式ホームページより)

米国臨床腫瘍学会2017年次総会におけるMN-166関する学会発表のお知らせ - MediciNova, Inc.
http://www.medicinova.jp/pdf/irnews/04102017_1.pdf