キャンバスが取得
株式会社キャンバスは、4月10日、同社が創出した抗がん剤候補化合物「CBP501」について、米国FDAより米国での第1b相臨床試験開始の承認を取得したと発表した。
免疫系抗がん剤を併用する臨床試験
抗がん剤の臨床開発をめぐる環境は近年、免疫系抗がん剤の登場によって大きく変動している。現在は、免疫系抗がん剤の課題である「効く患者の比率」を高めるべく、「免疫系抗がん剤とX」という併用臨床試験が多数進行している。
こうした状況へ対応すべく、キャンバスは「CBP501」と免疫系抗がん剤を併用する臨床試験を立案。準備を進めていた。
「CBP501」は、キャンバス独自のスクリーニングより獲得された、抗がん剤候補化合物。米国FDAの規制下において、悪性胸膜中皮腫および非小細胞肺癌(扁平上皮がんを除く)を対象とする2つの臨床第2相試験が既に終了している。
主要評価項目は、推奨投与量の決定
今回開始が承認された第1b相臨床試験は、「CBP501」と「シスプラチン」、そして抗PD-1免疫チェックポイント阻害抗体の3剤を併用する、オープンラベル・非無作為化・非対照試験。主要評価項目は、固形がんに対する3剤併用時の推奨投与量の決定。副次的評価項目として、3剤併用時の安全性および有効性の評価が行われる。
キャンバスは現在、症例組み入れ開始に向けて各実施施設との最終調整などを実施している。
(画像はキャンバスの公式ホームページより)

CBP501臨床試験(フェーズ1b試験)開始承認取得について - 株式会社キャンバス
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