国際共同第3相臨床試験の結果を公表
中外製薬株式会社(中外製薬)は4月10日、経口阻害剤「アレセンサ(R)」のALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんの患者を対象とした国際共同第3相臨床試験の結果を公表した。
「アレセンサ(R)」は、中外製薬が創製し、日本をはじめとした多くの国ですでに販売されている。
今回発表されたのは、戦略的アライアンスを締結しているF.ホフマン・ラ・ロシュ社(以下、ロシュ社)が実施した試験。
「アレセンサ(R)」単独投与群とALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がん標準治療薬「クリゾチニブ」単独投与群の有効性と安全性を比較したところ、主要評価項目である無憎悪生存期間が治験参加医師によって、有意に延長したことが示された。
また、有害事象は報告されなかったとしている。
一次治療としても期待
ロシュ社は、この結果を今後、開催予定の医学会で発表、また米国食品医薬品局(FDA)など各国の規制当局に提出する予定だ。
「アレセンサ(R)」は現在、米国、欧州などの国々で「クリゾチニブ不応または不耐用のALK陽性の転移性非細胞肺がん」を効能、効果として承認販売されている。
今回の結果から、「アレセンサ(R)」はALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんの一次治療としても貢献できるとしている。
(画像は中外製薬株式会社HPより)

中外製薬株式会社 ニュースリリース
https://www.chugai-pharm.co.jp/