プラセボと比較して有意に改善
株式会社LTTバイオファーマ(以下、LTTバイオファーマ)は4月12日、ドライアイを対象としたLTー4002の第2相臨床試験の結果を発表した。
今回実施されたプラセボ対照無作為二重盲検の結果、有効性において一部プラセボと比較して有意に改善、また安全性についてはプラセボと同等であることが示されたとしている。
ドライアイは、涙の分泌量の減少や涙の現象によって引き起こされる疾患。
症状として、目の乾燥感、異物感、痛み、疲れなどが慢性的に現れ、日本では約800~2,200万人もの患者がいると言われている。現在、様々なメカニズムの医薬品が上市、開発されてるが治療法は確立されていない。
次の臨床試験実施を検討
LTTバイオファーマは大学発のバイオベンチャーから設立されたドラッグデリバリーシステム製剤を多く手がける会社。創薬戦略として、すでに承認され安全性が充分確かめられている既承認薬の新しい薬理効果を発見し、適応拡大するドラッグ・リポジショニング(DR)を推進。
ドライアイの治療薬として、涙液の高浸透圧下による障害から角膜を守る薬がないことに着目、既承認薬ライブラリーから検索、LTー4002を発見したとしている。
LTTバイオファーマはこの結果を基に次の臨床試験実施の検討を開始している。
(画像は株式会社LTTバイオファーマHPより)

株式会社LTTバイオファーマ ニュースリリース
http://www.ltt.co.jp/ir/pdf/20170412.pdf