新規アフィニティータグシステム「RAPタグ」
東北大学は、4月3日、同大の研究グループが様々なタンパク質研究に活用できる画期的タグシステムの開発に成功したと発表した。
このタグシステムは、新規アフィニティータグシステムである「RAPタグ」。様々なタンパク質の精製・検出のみならず、抗体創薬研究への応用も期待されるという。
高精度モノクローナル抗体を用いて開発
この開発研究を行ったのは、同大未来科学技術共同研究センター/同大大学院医学系研究科抗体創薬研究分野の加藤幸成教授らからなる研究グループ。
タンパク質を解析する際には、目的タンパク質の発現から精製までが重要なステップとなる。高純度のタンパク質を得るためには、優れたタンパク質発現システムおよび精製法が必要であり、中でもアフィニティータグシステムは最も有効なシステムの一つと考えられている。
同研究グループは、新規のアフィニティータグシステム開発に挑み、高精度モノクローナル抗体を用いた「RAPタグ」の開発に成功した。
英国Absolute Antibody社への導出が決定
なお今回開発された「RAPタグ」は、英国Absolute Antibody社への導出が決定している。同研究グループから同社へのアフィニティータグシステム導出は、2件目になるという。
またこれらの研究成果は、3月24日、米国の抗体創薬専門誌に掲載されている。
(画像はプレスリリースより)

様々なタンパク質研究に活用できる画期的タグシステムの開発 - 東北大学
http://www.tohoku.ac.jp/