開発・販売などの実施権に関するライセンス契約
大日本住友製薬株式会社は、4月7日、非定型抗精神病薬「ルラシドン」について、韓国を対象国とした開発・販売などの実施権に関するライセンス契約を、同国の富光薬品社との間で締結したと発表した。
独自な化学構造を有する「ルラシドン」
「ルラシドン」は、大日本住友製薬が創製した非定型抗精神病薬。
同剤は独自な化学構造を有しており、ドパミンD2やセロトニン5-HT2A、セロトニン5-HT7受容体に親和性を示し、アンタゴニストとして作用する。セロトニン5-HT1A受容体には、パーシャルアゴニストとして作用。ヒスタミンH1およびムスカリンM1受容体に対しては、ほぼ親和性を示さない。
同剤は、統合失調症を適応症として米国などで既に販売を開始。日本においては、第3相試験が実施されている。
製剤バルク供給も行う
富光薬品社は、1960年に設立された韓国の製薬会社。2010年10月からは、大日本住友製薬より非定型抗精神病薬「ロナセン」の導出を受け、同国において販売を行っている。
今回の契約により大日本住友製薬は、富光薬品社へ「ルラシドン」の独占的実施権を許諾するとともに、同剤の製剤バルク供給も行うとしている。
(画像は大日本住友製薬の公式ホームページより)

非定型抗精神病薬ルラシドンの韓国における提携のお知らせ - 大日本住友製薬株式会社
http://www.ds-pharma.co.jp/ir/news/pdf/ne20170407_2.pdf