過去最大規模となる臨床試験
武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)は4月6日、4価デング熱ワクチン(以下、TAK-003)の第3相臨床試験において2万名以上の小児・若年被験者の組み入れを完了したことを発表した。
これは武田薬品にとって過去最大規模となる臨床試験となる。
また、武田薬品のデング熱ワクチン開発に対する高い優先度を示し、デング熱感染リスクを持つ全ての人々にTAK-003が利用可能となる製造販売承認を得る布石になるとしている。
流行している8ヶ国で実施
デング熱は4歳~16歳の小児にとって重篤な疾患を引き起こす要因とされており、全世界で約3億9000万人以上が感染し、毎年2万人が亡くなっている。
TAK-003は、実施された第1相、第2相臨床試験で投与した小児・若年被験者に重篤な有害現象は見られず、良好な安全性プロファイルと忍容性が示されており、今回の第3相臨床試験はブラジルを含むラテンアメリカや、アジアのデング熱が流行している8ヶ国で実施。
3ヶ月間隔で2回摂取した時の有効性、安全性、免疫原性を評価し、120例のデング熱ウイルス感染がウイルス学的検査で確認、また2回目の摂取後最低12ヶ月の追跡期間が終了した後に実施する。
最初の解析結果は2018年中に得られる予定だ。
(画像は武田薬品工業株式会社HPより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/