2017年度第1四半期中に、完全子会社化の予定
アステラス製薬株式会社(以下「アステラス製薬」)は4月3日、ベルギーの医薬品企業Ogeda SA(以下「Ogeda社」)と買収契約を締結したと発表した。
同社は、諸手続きを経て2017年度第1四半期中に買収を完了し、Ogeda社を完全子会社化する予定だ。
Ogeda社は、受容体の一種で多くの疾患に関与しているGタンパク質共役受容体(GPCR)について、複数の低分子化合物プログラムを所有。
中でも臨床開発が最も進んでいる選択的NK3受容体拮抗薬「fezolinetant」は、更年期障害の症状であるホットフラッシュや発汗に悩む患者を対象とした、非ホルモン治療に関する前期第2相試験で良好な結果を得ている。
更年期の患者に、新たな治療選択肢提供の期待
アステラス製薬代表取締役社長CEOの畑中 好彦氏は、今回の買収に際し、患者のQOLを改善するための新規治療法を数多く創製してきた同社が、その強みを活かし、更年期に伴う血管運動神経症状に苦しむ患者に新たな治療選択肢を提供できることを期待しているとコメントした。
買収完了時、アステラス製薬はOgeda社の株主に対して、同社の全株式の対価として契約一時金5億ユーロを支払う。また「fezolinetant」の開発の進捗に応じて、さらに最大で総額3億ユーロを支払う可能性があるとしている。
(画像はアステラス製薬株式会社ホームページより)

アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
https://www.astellas.com/