ドイツ・バイエル社が発表
バイエル薬品株式会社は、4月6日、開発中の新薬「コパンリシブ」に関するプレスリリースを発表した。
同リリースは、3月31日にドイツ・バイエル社が発表したプレスリリースを翻訳したもの。低悪性度非ホジキンリンパ腫を対象とする第2相臨床試験において同薬は、持続的な腫瘍縮小効果を示したという。
最もよくみられる血液がん
「コパンリシブ」は、バイエルが開発した、新規の汎クラス1ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)阻害薬。PI3K-αおよびPI3K-δのアイソフォームのいずれに対しても、強力な阻害活性を発揮する。
PI3K経路は、細胞の増殖・生存・代謝に関与しており、その制御異常は非ホジキンリンパ腫において重要な役割を果たす。
非ホジキンリンパ腫は、最もよくみられる血液がん。濾胞性リンパ腫は、低悪性度非ホジキンリンパ腫の中で最もよくみられる病型であり、治療選択肢の増加が求められている。
奏効期間の中央値が98週以上
今回実施された「コパンリシブ」の第2相臨床試験は、再発または治療抵抗性の低悪性度非ホジキンリンパ腫が対象であり、客観的奏効率を主要評価項目として実施された。
結果、全患者集団での客観的奏効率は59.2%を達成。完全奏効率は12%であり、奏効期間の中央値は98週以上となっている。
(画像はバイエル薬品の公式ホームページより)

コパンリシブの第2相臨床試験データ、持続的な腫瘍縮小効果を示す - バイエル薬品株式会社
http://byl.bayer.co.jp/