5歳~11歳の小児患者に対して追加申請
塩野義製薬株式会社(以下、塩野義製薬)は3月28日、アレルゲン免疫療法薬S-524101について小児アレルギー性鼻炎に関する用法・用量の追加申請を行ったことを発表した。
S-524101はダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対するアレルゲン免疫療法の舌下錠として世界初の薬剤。それまで、アレルゲン免疫療法は皮下注射による通院しかなかったが、自宅でアレルゲン免疫療法を行うことを可能にしている。
2015年11月に12歳以上の小児患者を対象として「ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する滅感作療法」の適応で「アシテア(R)舌下錠」として発売しており、今回、新たに5歳~11歳の小児患者に対して追加申請。
患者の治療やQOL向上を目指す
塩野義製薬は同社が大阪府と締結した「子どもの未来支援に係る連携・協力に関する協定書」に関わる取り組みとして、今後も患者の治療やQOL向上に役立てていきたいとしている。
S-524101は仏・Stellergenes社と塩野義製薬が2010年9月にライセンス契約を結び、国内で開発を進めてきた。
2017年1月に5歳~16歳の患者を対象に実施した第3相臨床試験で、プラセボ群と比較して有意な改善が認められたことを発表。
今回の追加申請はこの結果によって行われている。
(画像は塩野義製薬株式会社HPより)

塩野義製薬株式会社 プレスリリース
http://www.shionogi.co.jp/