試験結果の詳細は、学術会議などで発表予定
協和発酵キリン株式会社は2017年3月27日のニュースリリースで、ARQ197(一般名:チバンチニブ)の国内第3相臨床試験(JET-HCC試験)の速報結果を発表した。
JET-HCC本試験は、ソラフェニブ治療歴を有する受容体型チロシンキナーゼ高発現の切除不能肝細胞がんの患者約190人を対象に、チバンチニブを投与した際の有効性および安全性を評価するため、プラセボを対照とした無作為化二重盲検比較試験として実施した。
比較試験の結果、主要評価項目の無増悪生存期間においてチバンチニブ群とプラセボ群の間で統計学的に有意な差は認められず、また、安全性について新たな問題が認められなかったことから、既知の安全性プロファイルを確認することとなった。
日本、アジアでチバンチニブの独占的ライセンスを保持
ARQ197(チバンチニブ)は、米国のアーキュール社が創製した経口投与可能な分子標的薬で、協和発酵キリンはアーキュール社と2007年4月27日に、日本、中国、韓国および台湾におけるチバンチニブの独占的開発・販売権を取得するライセンス契約を締結している。
協和発酵キリングループは、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献していくと述べている。
(画像は協和発酵キリン株式会社のサイトより)

協和発酵キリン株式会社ニュースリリース
http://www.kyowa-kirin.co.jp/協和発酵キリン株式会社
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