新抗精神病剤パーキンソン病に効果
世界中で約1000万人の人間がパーキンソン病にかかっていると言われている。そして、彼らの半分以上がある時点で幻覚や妄想に苦しむようになる。この幻覚や妄想によって、多くの患者自身や、その家族が辛い目にあっている。
「パーキンソン病の患者の間で、精神病は患者自身と介護者を苦しませ、患者を施設に収容する主な理由となっている」(クレバーランド・クリニック ルー・ルーボ脳健康センター主任、ジェフェリー・カミングス――プレスリリースより)
しかし、アカディア社が開発したピマバンセリンという薬剤の臨床試験では、プラセボ投与された患者にくらべ、精神病の症状に37パーセントの改善が見られた。
現在の薬物治療は、ただパーキンソン病の非運動症状を緩和するだけで、認識低下や脳卒中のリスクを高めるなどの副作用も確認されている。
ピマバンセリン 臨床試験は現在フェーズ3
試験では、アメリカ・カナダの199人のパーキンソン病患者がランダムに選ばれ、ピマバンセリンを投与されるグループとプラセボを投与されるグループに分けられた。期間は6週間だった。
ピマバンセリンの服用者は夜の睡眠、日中の覚醒状態の改善などの効果を報告した。過去の薬剤とは異なって、新薬は患者の運動症状への副作用は見受けられなかった。
ピマバンセリンはパーキンソン病患者にとって安全で、服用者が耐えられる、効果的な抗精神病剤として、注目を集めている。

ACADIA Pharmaceuticals Announces Publication in The Lancet of Pivotal Phase III Parkinson’s Disease Psychosis Trial with Pimavanserin
http://ir.acadia-pharm.com/