米BMSが3月23日に発表
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、3月28日、頭頸部扁平上皮がんの成人患者の治療薬として「オプジーボ」が、医薬品委員会(CHMP)より肯定的見解を受けたと発表した。
この発表は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が3月23日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。
QOLに影響が生じる場合が多い頭頸部扁平上皮がん
頭頸部がんは、口・鼻・喉といった頭頸部内の粘膜表面を覆う扁平上皮細胞から発生する疾患。世界で7番目に多いがん腫であり、毎年40万人から60万人が新たに診断され、転移性のステージ4では5年生存率が4%未満と報告されている。
頭頸部扁平上皮がんは、頭頸部がん全体の約90%を占める疾患。患者は、呼吸・嚥下・飲食といった生理機能、容姿・話し方・声など個人的な特徴、味覚・嗅覚・聴覚といった感覚機能などで影響を受けるため、QOLに影響が生じる場合が多い。
複数のがん腫における重要な治療選択肢
オプジーボは、身体の免疫系を利用して抗腫瘍免疫応答を再活性化する、PD-1免疫チェックポイント阻害薬。2014年7月に承認を取得し、世界初のPD-1免疫チェックポイント阻害薬となった。現在は、60カ国以上で承認され、複数のがん腫における重要な治療選択肢となっている。
CHMPは今回、プラチナ製剤による治療中または治療後に病勢進行した頭頸部扁平上皮がんの成人患者の治療薬として、「オプジーボ」に対して単剤療法の承認を推奨。同剤は、進行期頭頸部がんの治療薬としてCHMPの肯定的見解を受けた初めてのがん免疫療法薬となった。
(画像はブリストル・マイヤーズ スクイブの公式ホームページより)

オプジーボ 頭頸部扁平上皮がんの成人患者の治療薬としてCHMPから肯定的見解を受ける - ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
http://www.bms.co.jp/press/pdf/20170328.pdf