『Scientific Reports 』誌に発表
アンジェスMG株式会社は、3月28日、同社寄付講座である東京大学の研究グループが『Nature』関連誌にて、高血圧DNAワクチンに関する論文を発表したことを明らかにした。
論文が掲載されたのは、『Scientific Reports』誌。同研究グループはこの論文において、高血圧DNAワクチンが心機能障害にも有効であることが示唆されたとしている。
心機能障害が改善され、副作用もなかった
アンジェスMGは、東京大学医学部付属病院において産学連携の拠点として設置されている「22世紀医療センター」へ、寄付講座を設置。遺伝子治療薬や核酸医薬といった遺伝子医薬の開発とその臨床研究を、推進している。今回発表された論文は、この寄付講座である先端臨床医学開発講座の鈴木淳一特任准教授のもとで実施された実験について報告するもの。
研究グループは、血圧を上昇させる作用をもつアンジオテンシン2に対するペプチドワクチンを、心筋梗塞を起こしたラットに投与。するとラットは、アンジオテンシン2に対する抗体ができ、心機能障害が改善された。また、副作用がなかったという。
心機能障害の治療にも有効であることを示唆
アンジェスMGは、高血圧DNAワクチンの開発を進めている。このワクチンは、アンジオテンシン2に対する抗体を体内で作り出し、その働きを抑えることで高血圧を治療するもの。
同社は今回の論文で発表された結果について、アンジオテンシン2ペプチドワクチンが高血圧のみならず心筋梗塞による心機能障害の治療にも有効であることを示唆するものとしている。
(画像はアンジェスMGの公式ホームページより)

高血圧DNAワクチンが心機能障害にも有効であることを示唆 - アンジェスMG株式会社
http://www.anges-mg.com/pdf.php?pdf=100953.pdf