心血管アウトカム試験の結果を発表
アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社はアムジェン社が3月17日、18日に行った高コレステロール血症治療薬エボロクマブの心血管アウトカム試験の結果を発表した。
エボロクマブは「レパーサ(R)」の製品名で日本でも承認販売されている。
アムジェン社が実施し、17日に発表された試験は、心臓発作や脳卒中、冠動脈血行再建術などの心血管イベントを抱え、最適容量のスタチン療法を受けている患者を対象に、エボロクマブとスタチン療法の併用とプラセボとスタチン療法の併用とを比較したものだ。
その結果、LDLコレステロール値(LDL -C)が、エボロクマブ併用が48週目において患者の42%が低下、プラセボ併用は0.1%未満だったことから、従来の治療以上に低下させることが確認。
また、心血管イベントの発現が20%減少、リスクは心臓発作が27%、脳卒中が21%、冠動脈血行再建術が22%低下したという。
LDL -C低下療法として安全性が認められる
さらに翌18日には、この心血管アウトカム試験に登録した患者を対象にエボロクマブの認知機能に対する影響を評価した結果を発表。
主要評価である実行機能についてプラセボと比較して非劣性であること、作業記憶、記憶機能、精神運動速度の副次評価項目に関しても、統計学的有意差は認められなかったという。
アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社はLDL -C低下療法としてエボロクマブの安全性がさらに裏付けられたとしている。
(画像はアステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社HPより)

アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社 ニュースリリース
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