ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング、すなわちJ-TEC
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(以下「J-TEC」)は、3月22日、中国における自家培養軟骨「ジャック」の特許を、富士フイルム株式会社へ譲渡・移転すると発表した。
テーラーメイドの再生医療等製品「ジャック」
「ジャック」は、J-TECが開発した再生医療等製品。開発では、広島大学医学部の越智光夫教授から技術導入を受け、一部が独立行政法人科学技術振興機構(JST)の委託開発事業として行われた。2012年には日本国内で製造販売承認を取得し、2013年より保険収載されている。
「ジャック」は、患者から預かった細胞を培養して製造する、いわばテーラーメイドの製品。そのため製造工程では、組織の受け入れ検査や工程検査、出荷検査や確認検査など、製品としての安全性・有効性を担保する規格が設定され、厳密な品質管理が行われている。
海外における展開が可能になる
今回、「ジャック」の特許譲渡は、中国における同製品の特許に関する一切の権利を富士フイルムへ譲渡・移転するというもの。富士フイルムは海外拠点やネットワークを保有するため、J-TEC単独では難しかった同製品の海外における展開が可能になるという。
J-TECは今後も、同社の技術を富士フイルムグループの中で活用することで、一層の収益拡大を図るとしている。
(画像はJ-TECの公式ホームページより)

中国における自家培養軟骨ジャックの特許譲渡に関するお知らせ - 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
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