PRIMEプログラムの支援対象に指定
ファイザー株式会社は3月22日(日本現地時間)、スパーク・セラピューティクス社と共同開発している血友病Bの治療薬SPK-9001が欧州医薬品庁(EMA)から、PRIMEプログラムの支援対象に指定されたことを発表した。
PRIMEプログラムは、既存薬と比べて大きな治療上のメリットが期待できる場合や、治療選択肢のない患者に対する新たな治療法として期待できる新薬に対して開発支援を強化する目的でEMAが行っているものだ。
米国食品医薬品局(FDA)からも2015年9月にオーファンドラッグ指定され、2016年7月にはブレークスルー・セラピーの指定を受けている。
新たな治療法として期待
血友病Bは稀少な遺伝性出血性障害で、血液凝固因子の1つが欠損し、血液の凝固に長時間時間がかかり、ささいな怪我でも過度の出血の危険性がある。
現在行われている治療法は、血漿由来または遺伝子組換え型第IX因子製剤を反復的に静脈に投与が必要で、新たな治療法が求められていた。
SPK-9001は、血液凝固第IX因子を体内で産生することを目的に開発。現在、血友病Bに対する単回投与による第1相、第2相臨床試験をスパーク・セラピューティクス社が担当、実施中である。
(画像はファイザー株式会社HPより)

ファイザー株式会社 プレスリリース
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