食道がん患者を対象とした第一相臨床試験
オンコリスバイオファーマ株式会社は、3月14日、腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン(OBP-301)」の企業治験申請を、独立行政法人医薬品医療機器総合機構へ提出したと発表した。
同社が今回申請したのは、食道がん患者を対象とした第一相臨床試験。同剤の企業治験は、日本国内では初めてだという。
米国で安全性が確認されている
「テロメライシン」は、米国においては各種固形がんを対象とする第一相臨床試験が既に完了。その安全性が確認されている。また一部の症例では、同剤投与部位における腫瘍の縮小効果および腫瘍免疫反応が認められた。遠隔効果を示唆する非投与部位でも、腫瘍縮小が観察されたという。
同剤は現在、台湾・韓国にて肝細胞がんを対象とした第一/二相臨床試験が進行している。日本国内では、岡山大学にて食道がんを対象とした医師主導臨床研究が進行しており、国立がん研究センター東病院とも医師主導治験契約の締結が決定しているという。
今後もがん治療法の発展に貢献
同社が今回申請した企業治験は、外科手術による切除や根治的化学放射線療法が困難な食道がん患者を対象として、放射線治療併用による「テロメライシン」の安全性・有効性・腫瘍免疫応答を評価するもの。
同社は今後も「テロメライシン」の研究開発を進め、がん治療法の発展に貢献するとしている。
(画像はオンコリスバイオファーマの公式ホームページより)

日本国内初のテロメライシン企業治験申請に関するお知らせ - オンコリスバイオファーマ株式会社
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