C型肝炎ウイルス治療薬として厚生労働省の優先審査品目指定を取得
アッヴィ合同株式会社(以下、アッヴィ)は3月17日、開発中のglecaprevir (グレカプビル)/pibrentasvir (ピブレンタスビル)(以下、G/P)が、全ての主要なC型肝炎ウイルス(以下、HCV)ジェノタイプの治療薬として厚生労働省の優先審査品目指定を取得したことを発表した。
日本でのHCV患者は先進国の中でも高く、約100万人に及ぶ。
アッヴィは、日本人患者を対象とした臨床試験を含む臨床開発プログラムのデータを基に、2017年2月に日本で製造販売承認を申請しているが、日本では安全性と有効性は確立していない。
全ての主要なジェノタイプに対応
優先審査品目指定は、臨床的有用性と対象疾患の重症度によって指定。
すでに、2016年12月に欧州医薬品庁(EMA)から迅速審査指定、また、2017年1月には米国食品医薬品局(FDA)から優先審査指定を受けている。
G/Pは、アッヴィとEnanta Pharmaceuticals社との共同研究で発見されたグレカプビル水和物。
日本で大多数を占めるジェノタイプ1、ジェノタイプ2の患者の治療では、治療期間が8週間という従来より短い期間ですむという。また、ジェノタイプ3~6の患者にとっては新しい治療方法の選択肢のになるとしている。
(画像はアッヴィ合同株式会社HPより)

アッヴィ合同株式会社 プレスリリース
http://www.abbvie.co.jp/