AbbVie社に対して提起していた
協和キリン富士フイルムバイオロジクス株式会社は、3月3日、「アダリムマブ」の関節リウマチ・乾癬・関節症性乾癬の用法用量に関する英国特許確認訴訟において、勝訴したと発表した。
「アダリムマブ」は、ヒト型抗TNF-αモノクローナル抗体製剤。同社は、同剤の特許確認訴訟を、AbbVie社に対して提起していた。
富士フイルムと協和発酵キリンが設立
協和キリン富士フイルムバイオロジクスは、富士フイルム株式会社と協和発酵キリン株式会社が設立した、バイオシミラーの開発・製造・販売会社。
同社では、富士フイルムが培った高度な生産・品質管理・解析技術と、協和発酵キリンが持つバイオ医薬品の独自技術・ノウハウを融合し、バイオシミラーの画期的な生産プロセスの創出などを実施。「アダリムマブ」の開発も行っている。
公知の技術に照らして無効
協和キリン富士フイルムバイオロジクスは、AbbVie社が「アダリムマブ」の関節リウマチ・乾癬・関節症性乾癬の用法用量について持っていた特許が、公知の技術に照らして無効であるとして、英国特許裁判所に提起。当該特許の無効・確認訴訟を求めていた。
英国特許裁判所は同日付で、同特許に特許性がないとの判決を下している。
(画像は協和キリン富士フイルムバイオロジクスの公式ホームページより)

「アダリムマブ」の特許確認訴訟において勝訴 - 協和キリン富士フイルムバイオロジクス株式会社
http://www.kyowa-kirin.co.jp/