重大な出血などの出現率によりエドキサバンの安全性と有効性を評価
第一三共株式会社は3月7日、経口抗凝固剤エドキサバンについて、ヨーロッパ諸国、韓国、台湾などの約200の施設で、およそ1,500名の患者登録を見込むENTRUST-AF PCI試験を開始したと発表した。
ENTRUST-AF PCI試験は、経皮的冠動脈血管形成術(PCI)を施行した心房細動(AF)患者を対象に、12ヶ月間の抗血栓療法として行われる。
具体的には、経口抗凝固剤エドキサバン及びクロピドグレル等P2Y12拮抗薬(抗血小板薬)の2剤併用群と、現在標準的な治療法とされているワルファリン、クロピドグレル等のP2Y12拮抗薬、アスピリンの3剤併用群について、主に重大な出血及び臨床的に重要な出血の発現率を比較し、エドキサバンの安全性と有効性を評価する。
日本では第一三共より「リクシアナ(R)錠」を発売
血管内で血液凝固に関与するFXa (活性化血液凝固第X因子) を選択的、可逆的かつ直接的に阻害するエドキサバンは、現在、日本をはじめとしたアジア各国、米国、スイス、イギリス、ドイツ、オランダ、イタリアおよび他のヨーロッパ諸国で販売されている。
日本では2011年7月より、第一三共が「リクシアナ(R)錠15㎎」「リクシアナ(R)錠30㎎」を発売。
当初の適応は「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」であり、2014年9月には「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」及び「静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制」の両適応で効能追加の承認を取得した。2014年12月からは、リクシアナ(R)錠60mgも販売している。
(画像は第一三共株式会社 ホームページより)

第一三共株式会社 ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006596.html