承認取得後、独占的に実施
共和薬品工業株式会社は2017年2月27日のプレスリリースで、アステラス製薬株式会社が日本で開発したクエチアピンフマル酸塩徐放錠に関して、日本での流通、販売、およびプロモーションを共和薬品が実施する契約を締結したと発表した。
クエチアピンフマル酸塩徐放錠は、アステラス製薬が双極性障害におけるうつ症状の改善の効能・効果で厚生労働省に製造販売の承認を2016年8月9日付けで申請しており、今回の契約は、その承認を取得した場合に、共和薬品工業が日本で独占的に流通、販売、およびプロモーション活動をできるようになるというもの。
精神神経科領域でブランド価値を有する共和薬品
グローバルに展開しているジェネリックメーカーのルピン社の子会社である共和薬品は、ジェネリック医薬品企業として循環器や消化器などの領域で幅広い製品の開発、販売、製造を展開している。
特に精神神経科領域では1,400の精神科病院のうち約94%のシェアを有し、日本の患者のために高いブランド価値の医薬品を提供している。
アステラス製薬は、重点疾患領域である泌尿器、がん、免疫科学、腎疾患、神経科学に加えて、新たな疾患領域への参入や新技術・新治療手段を活用した創薬研究にも取り組んでおり、今後も変化する医療の最先端で科学の進歩を患者の価値に変えていくと述べている。
(画像は共和薬品工業株式会社のサイトより)

共和薬品工業株式会社プレスリリース
http://kyowayakuhin.sakura.ne.jp/upload/news/158/file.pdfアステラス製薬株式会社
https://www.astellas.com/jp/