50年以上続く伝統ある医学賞
ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社は、2月20日、第54回(2017年度)「ベルツ賞」で募集する学術論文テーマが「睡眠の機構とその障害」に決定したと発表した。
「ベルツ賞」は、設立から50年以上続く、伝統ある医学賞。毎年特定の医学の分野に関する学術論文の募集を行い、優れた論文に対して賞を贈呈している。
日本人医学者を育成したベルツ博士
「ベルツ賞」は、日独両国の医学面での交流をさらに深めて行く目的で、1964年に設立された。正式名称は、「エルウィン・フォン・ベルツ賞」。日本の近代医学の発展に大きな功績を残したドイツ人医師エルウィン・フォン・ベルツ博士の名を冠している。
ベルツ博士は、明治9年に来日。在日中は、東大医学部の前身である東京医学校にて教鞭をとり、数多くの優れた日本人医学者を育成。また、皇室の侍医も務めた。さらに、公衆衛生面においても日本の防疫事業の基礎を築いている。
同賞は、医学分野の発展に真に寄与する研究を重視。日本の医学賞の中では最も権威あるもののひとつとして認められており、受賞論文の総数は118件、受賞者は共著者も含め延べ378名にのぼる。
ドイツ大使公邸にて贈呈式が開催予定
同賞の常任委員会は、第54回「ベルツ賞」の学術論文テーマを「睡眠の機構とその障害」に決定。今年7月18日を応募期限として、日本全国からこのテーマに関する論文を募集する。論文審査は、常任委員と専門委員にて構成される選考委員会が厳格に行うという。
同賞では、1等賞には賞金800万円、2等賞には賞金400万円が、それぞれ授与される。11月には、ドイツ大使公邸にて贈呈式が開催予定となっている。
(画像はベーリンガーインゲルハイム ジャパンの公式ホームページより)

第54回「ベルツ賞」で募集する学術論文テーマは、「睡眠の機構とその障害」 - ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/