製薬業界ニュース
2025年05月13日(火)
 製薬業界ニュース

中外製薬のALK阻害剤「アレセンサ」、ロシュ社が欧州での承認を取得

新着ニュース30件






























中外製薬のALK阻害剤「アレセンサ」、ロシュ社が欧州での承認を取得

このエントリーをはてなブックマークに追加
ALK陽性の進行非小細胞肺がんに対する承認
中外製薬株式会社は、2月21日、ALK阻害剤「アレセンサ」が欧州で承認を取得したと発表した。

「アレセンサ」は、中外製薬が創製した経口のALK阻害剤。今回の承認は、スイスのロシュ社が欧州委員会(EC)より取得したもので、「クリゾチニブに不応または不耐容のALK陽性の進行非小細胞肺がん(NSCLC)」に対する条件付き承認となっている。

アレセンサ
細胞死を誘導することで、抗腫瘍効果を発揮
NSCLCでは、約5%でALK融合遺伝子の発現が報告されている。この融合遺伝子が発現している細胞は、恒常的にALKチロシンキナーゼ活性が上昇。細胞増殖が制御されておらず、細胞が腫瘍化していると考えられている。

「アレセンサ」は、このチロシンキナーゼ活性を選択的に阻害することで、腫瘍細胞の増殖を阻害。細胞死を誘導することで、抗腫瘍効果を発揮する。

加えて同剤は、薬剤を脳から能動的に排出するポンプである血液脳関門において、認識されないという性質を持つ。そのため、中枢神経系においても活性があり、脳転移に対しても有効性が確認されている。

海外における権利をロシュ社に導出
中外製薬は、欧米など海外における「アレセンサ」に関する権利を、ロシュ社に対して導出。現在は、米国・クウェート・イスラエル・香港・カナダ・韓国・スイス・インド・欧州にて承認を取得している。

中外製薬は、同剤が各国においてNSCLCの治療に貢献できることについて、大きな喜びを感じているという。

(画像は中外製薬の公式ホームページより)


外部リンク

ALK阻害剤「アレセンサ」が欧州で承認を取得 日米欧の3極で使用が可能に - 中外製薬株式会社
https://www.chugai-pharm.co.jp/


Amazon.co.jp : アレセンサ に関連する商品
  • アステラス製薬、テレビCM「明日は変えられる。~過活動膀胱篇~」の放映を開始(3月20日)
  • 大正製薬、乗り物酔い止め薬「センパア」シリーズをリニューアル(3月20日)
  • リアルテックファンド、独自技術により高純度の単結晶を開発する研究所に出資を実施(3月18日)
  • 久光製薬、水虫・たむし治療薬「ブテナロック(R)Vα クリーム 18g、液 18mL」をリニューアル発売(3月17日)
  • アンジェス、米国でDNAワクチンに関する特許を取得(3月17日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->