約6割の患者が「なると思ってなかった」。日本イーライリリー、うつ病に関する調査

日本イーライリリー株式会社は、2月24日、うつ病に関する調査についてのプレスリリースを発表した。

同社は2016年11月17日と11月18日、過去にうつ病と診断された男女517名を対象として、インターネット上にて調査を実施。同リリースは、その調査における結果をまとめたもの。

うつ病は、脳の働きに何らかの機能障害が起こることで発症すると考えられている疾患。血液検査や脳画像などで客観的な診断を行うことは難しく、症状の程度・質・継続期間、そして生活への支障の度合いなどから、医師によって総合的に判断される。うつ病や自殺による日本の経済損失額は、年間で約2.7兆円に上るという。

日本イーライリリーが今回実施した調査は、うつ病患者のサポートに役立てる目的で行われたもの。時として患者本人ですら自覚しづらい同疾患について、疾患に対する認識と、回復の途上における周囲との関わりを、明らかにしようとしている。

同調査ではまず、「うつ病と診断される前、自分がうつ病になる可能性があると思っていたか」と訊ねている。結果は、59.8％が「思っていなかった」と回答。症状を感じてから医療機関を受診するまでの期間については、「1年以上」が27.3％で最多であり、「6か月～1 年未満」も合わせると35％に達している。

調査の詳細は、同社のプレスリリースで。

（画像はプレスリリースより）




うつ病に関する患者調査 自分がうつ病になる可能性「思っていなかった」が約6割 - 日本イーライリリー株式会社
https://www.lilly.co.jp/