「Mother to Mother SHIONOGI Project」
塩野義製薬株式会社は、2月22日、同社が展開しているケニアの母子支援活動プロジェクト「Mother to Mother SHIONOGI Project」における1年間の進捗について、プレスセミナーを開催したと発表した。
同社は、「日本とケニアのお母さんの健康を応援」する活動として、同プロジェクトを2015年10月に開始している。
妊婦死亡率が10万人当たり400人に達するケニア
ケニアの妊婦死亡率は、10万人当たり400人にまで達する。世界平均が210人、日本ではわずか6人であることを考えると、極めて高い数字であるといえる。また、5歳未満で命を落とす子どもの数も、1000人当たり71人と多い。対策が求められる重点課題となっている。
この問題に対応すべく開始された「Mother to Mother」プロジェクトでは、ケニア共和国ナロク県イララマタク地域に診療所を建設。2016年11月に稼働を開始した。この地域では保健施設での出産率が9.4%程度に留まっており、ケニア全体の平均値62%を大きく下回っている。同診療所では、こういった母子健康問題に対応すべく、ボランティアを含めた診療所スタッフや地域保健員への教育を開始した。
生き生きとした社会創りを推進
同診療所での診療開始後、昨年の同時期と比較して患者数は約1.8倍に増加。また、隣接地域への波及効果や地域行政機関との連携強化、他企業との関係構築も深まりつつあるという。
塩野義製薬は今後も、医療アクセスの改善について「Mother to Mother 」を含む様々な観点から取り組み、生き生きとした社会創りを推進するとしている。
(画像はプレスリリースより)

ケニアの母子支援活動「Mother to Mother SHIONOGI Project」開設した診療所で教育活動を開始 - 塩野義製薬株式会社
http://www.shionogi.co.jp/