X線TVシステム「SONIALVISION G4」向けに開発
株式会社 島津製作所は、2月22日、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)時のX線照射量を大幅に低減する新しい画像処理技術「SUREengine FAST」を開発したと発表した。
同技術は、同社のX線TVシステム「SONIALVISION G4」向けに開発されたもの。今後販売される同システムには、同技術が標準搭載される。
被ばく低減が求められていたERCP
ERCPは、口から十二指腸まで内視鏡を挿入し、その先に付いた細いチューブ(カテーテル)から胆道系や膵管を直接造影する手法。膵臓がんなどの病変を精密に検査するための膵胆管生検や、胆石の除去などの治療で用いられる。
この手法では、カテーテルの位置や造影状態などを確認すべく、X線TVシステムの透視機能が使用される。そのため、被検者や医療従事者への被ばく低減が求められていた。こうしたニーズに対応すべく、「SUREengine FAST」は開発されている。
画質を維持しながらX線量を大幅低減
「SUREengine FAST」は、高速な演算処理を用いることで低線量でもノイズや残像を低減するという、新しいデジタルフィルタ処理技術。内視鏡検査に必要なX線画質とリアルタイム性を維持しながら、X線量を大幅に低減する。
同社は今後は、内視鏡検査以外の様々な検査においても、低被ばくな画像処理技術の適用を目指していくという。
(画像はプレスリリースより)

胆管や膵管の内視鏡検査における被ばく量を大幅低減 新技術「SUREengine FAST」を開発 - 株式会社 島津製作所
http://www.shimadzu.co.jp/n00kbc000000au54.html