BTK阻害薬が米国特許商標庁から特許査定通知
カルナバイオサイエンス株式会社(以下、カルナバイオサイエンス)は2月13日、開発中のBTK阻害薬が米国特許商標庁から特許査定通知を受領したことを発表した。
BTKは、自己の組織に対する炎症の過程で活性化するマクロファージやB細胞のシグナル伝達を阻害する薬剤だ。
関節リウマチなどの自己免疫疾患は、この自己組織に対する異常な免疫応答によって起こる炎症が原因とされているため、BTKは既存とは違う関節リウマチ薬として期待されている。
カルナバイオサイエンスはキナーゼ阻害薬に特化した医薬品開発を行っており、1月12日にはCDC7キナーゼ阻害薬がメキシコで特許登録、2月10日にはTNIKキナーゼ阻害薬に係る日本の特許庁から特許査定通知を受領したことを発表した。
新たな導出に向けて取り組み
キナーゼは細胞内にあり、細胞間での情報伝達を行っているとされている。正常なキナーゼと違い異常なキナーゼは必要以上に増殖してしまう。
キナーゼ阻害薬はこの異常なキナーゼに結合することで、異常増殖を阻害する効果がある。
また、既存の治療薬とは全く異なる作用機序を持つため、関節リウマチの新規治療薬として期待されているという。
カルナバイオサイエンスは、2016年にヤンセン・バイオテック社と低分子キナーゼ阻害薬プログラムに関するライセンス契約を、ヤンセン社の戦略上の理由により終了しており、新たな導出に向けて今後取り組みを行っていく予定だ。
(画像はカルナバイオサイエンス株式会社HPより)

カルナバイオサイエンス株式会社 IRニュース
http://www.carnabio.com/