米国イーライリリーが2月15日に発表
日本イーライリリー株式会社は、2月21日、「バリシチニブ」の主要な第3相臨床試験の更なる詳細な試験結果が、『New England Journal of Medicine』に掲載されたと発表した。
この発表は、米国イーライリリーが米国時間2月15日に発表したニュースリリースを日本語に翻訳したもの。
選択的JAK1およびJAK2阻害剤
「バリシチニブ」は、中等度から高度疾患活動性の関節リウマチの治療を目的として開発されている、1日1回経口投与の選択的JAK1およびJAK2阻害剤。
JAK酵素は、JAK1とJAK2、JAK3とTYK2の4種類が知られる。JAK依存性サイトカインは、多くの炎症性および自己免疫疾患の病因と関連しており、JAK阻害剤は広範囲の炎症状態を示す疾患の治療に有益である可能性が示唆されている。
同剤は現在、炎症性疾患と自己免疫疾患を対象とする後期臨床試験が行われており、2016年には米国・欧州連合・日本の規制当局に対して、関節リウマチを適応とする販売承認申請が行われた。
新たな治療法にニーズがある関節リウマチ
関節リウマチは、関節の炎症および進行性損傷を特徴とした自己免疫疾患。従来型疾患修飾性抗リウマチ薬など様々な治療薬が存在するが、その多くは治療の目標や持続的寛解を達成していない。患者の全人的ケアを向上する新たな治療法に対して、依然としてニーズが存在している。
『New England Journal of Medicine』にデータが掲載された「バリシチニブ」の主要な第3相臨床試験では、「バリシチニブ」投与群は「アダリムマブ」およびプラセボ投与群と比較して、関節リウマチ症状の持続的な改善が示したという。
(画像は日本イーライリリーの公式ホームページより)

バリシチニブ投与群、関節リウマチ症状の持続的な改善が示される - 日本イーライリリー株式会社
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