欧州連合加盟国の全てで販売が可能に
米国のブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、6月19日、PD-1免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」について、一次治療および治療歴を有する進行期悪性黒色腫患者の治療薬として欧州委員会が承認したと発表した。
今回の承認により同剤は、欧州連合加盟国の全てで販売が可能となる。
迅速審査に適格な医薬品と認められた
悪性黒色腫の発症率は、ほぼ全ての欧州諸国で上昇し続けている。患者の5人に 1人が転移または重症化すると推定され、これまで末期の転移性悪性黒色腫の予後は不良だった。ステージIVの平均生存期間は6カ月であり、1年時点の死亡率は 75%に至る。
「オプジーボ」は、2015年4月24日、欧州医薬品委員会(CHMP)より迅速審査の対象に指定されていた。同剤が「公衆衛生、特に、治療の画期性の観点から、関心が高い医薬品」に適格であると認められたためだ。
患者の長期生存の改善を目標に
今回「オプジーボ」が受けた承認は、同剤が受けた迅速審査に基づくもの。同剤は、PD-1免疫チェックポイント阻害薬としては欧州で唯一迅速審査を受け、そして初めて承認されることになった。
同社は今後も、患者の長期生存の改善を目標として、新しい治療の選択肢を提供するとしている。

欧州委員会が、進行期悪性黒色腫患者の治療薬としてオプジーボ(一般名:ニボルマブ)を承認 - ブリストル・マイヤーズ株式会社
http://www.bms.co.jp/press/pdf/20150622.pdf