「マントル細胞リンパ腫」を適応症に追加
ヤンセンファーマ株式会社(以下、ヤンセン)は、2015年6月26日、抗悪性腫瘍剤「ベルケイド(R)注射用3mg(以下ベルケイド(R)、一般名:ボルテゾミブ)」について、「マントル細胞リンパ腫」の適応追加の承認を取得したことを発表した。
ベルケイド(R)
ベルケイド(R)は、プロテアソーム阻害作用を有する抗悪性腫瘍剤。初めて治療を受ける患者や、他の抗がん剤が無効であった難治性の患者、治療後に再発した患者に対して、単剤又は併用療法として用いられ、2015年3月現在、世界80ヵ国以上でマントル細胞リンパ腫の治療薬として、承認されている。
ベルケイド(R)は、武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)の100%子会社である米ミレニアム・ファーマシューティカルズInc.により創製され、ジョンソン・エンド・ジョンソン・ファーマシューティカル・リサーチ・アンド・デベロプメント社のオーソ・バイオテク・オンコロジー・リサーチ・アンド・デベロプメント部門との間で共同開発された。
日本においては、ヤンセンが開発権を取得し「再発又は難治性の多発性骨髄腫」の治療薬として開発を行い、2006年12月より発売。また、2011年9月には、「未治療の多発性骨髄腫」へ適応を拡大し、「多発性骨髄腫」として承認を取得している。
なお、ヤンセンは武田薬品との間で、2010年5月に同薬について日本国内におけるコ・プロモーション契約を締結し、同年7月より医療機関への情報提供活動を共同で行っている。

ヤンセンファーマ株式会社 ニュースリリース
http://www.janssen.co.jp/public/rls/news/4533