日本で初めて ARB、CCB配合口腔内崩壊錠
ノバルティス ファーマ株式会社は、2015年6月19日、高血圧症治療薬である「エックスフォージ配合OD錠」を発売した。
「エックスフォージ配合錠」は世界で広範に使用されているアンジオテンシンII受容体拮抗薬(以下、ARB)であるバルサルタンと、カルシウム拮抗薬(以下、CCB)であるアムロジピンベシル酸塩(以下、アムロジピン)との配合剤である。
今回発売した「エックスフォージ配合OD錠」は、「エックスフォージ配合錠」の新しい剤形となる口腔内崩壊錠(以下、OD錠)であり、ARBとCCBの配合剤がOD錠として発売されるのは日本で初めてだ。
血圧コントロールの必要性
日本の高血圧患者数は約4,300万人と推定され、全心血管病死亡、脳卒中死亡のそれぞれ約半数が高血圧に起因するものとされている。しかしながら、降圧薬服用患者のうち、成人の正常域血圧に管理できている割合は、男性で約30%、女性で約40%にとどまっている。
高血圧症は自覚症状が少なく長期にわたることから、血圧をコントロールするためには、降圧効果のある薬剤を提供するだけではなく、患者に好まれる剤形を提供することが不可欠だ。
エックスフォージ配合OD錠
今回発売される「エックスフォージ配合OD錠」に含まれるバルサルタンは、アンジオテンシンII受容体サブタイプ1(AT1)に結合し、昇圧系として作用するアンジオテンシンIIの受容体への結合をブロックすることにより降圧効果を発揮する。
また、アムロジピンはカルシウムイオンの細胞内への流入を抑制することで、末梢血管の平滑筋を弛緩させ血管を拡張することで降圧効果を発揮する。
「エックスフォージ配合OD錠」は、「エックスフォージ配合錠」に、三和化学株式会社の口腔内崩壊錠の技術(OSDrC:One-Step Dry-Coating Technology)を導入することで開発された。
一般的にOD錠は嚥下力が低下している高齢者や服薬を忘れがちな人など、服薬に課題を抱える人々にとって服薬しやすい。さらに、水なし、あるいは少量の水で服用が可能となるといった、「エックスフォージ配合OD錠」のメリットが高血圧患者の新たな選択肢としても期待される。
(画像はプレスリリースより)

ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース
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