皮膚病変および生活の質を有意に改善
2015年6月10日、イーライリリー・アンド・カンパニーは、同社が開発を進めているモノクローナル抗体「イキセキズマブ」が、2つの第3相試験にて、12週時点における全ての主要評価項目および副次評価項目の達成と、エタネルセプトおよびプラセボに対する優位性を示したことを明らかにした。
これらの試験では、同剤で2週間ごとに治療した患者のうち、10名あたり9名で75%の尋常性乾癬の改善が見られた。また10名あたり4名において皮膚病変が完全に消失したという。
さらに同剤で治療した患者で、「もう乾癬はQOL(生活の質)に影響していない」と報告した者は60%以上にのぼったことも報告された。
試験結果の詳細は医学雑誌「LANCET」に掲載されている。
中等度から重度の尋常性乾癬の治療が目的
乾癬は皮膚に現れる慢性の非伝染性の自己免疫疾患である。最もよく見られるのは尋常性乾癬と呼ばれるものであり、イキセキズマブは、中等度から重度の尋常性乾癬の治療を目的として開発が進められている。
同剤は乾癬において重要な役割を果たすインターロイキン17Aに高い親和性を持って特異的に結合し、これを中和する。

日本イーライリリー株式会社 プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/