22種類のアレルゲンを検査
佐藤製薬株式会社は、パッチテストが簡便、適切に行えるアレルギー性皮膚疾患検査薬「パッチテストパネル(R)(S)」を2015年5月29日に発売した。
このアレルギー性皮膚疾患検査薬は、2枚のパネルにアレルゲン22種類を配置して皮膚に貼りつけるだけで、22種類のパッチテストが一度に行える製品だ。
米国のSmartPractice社のアレルギー性皮膚疾患診断用パッチテストユニット、T.R.U.E.TEST(以下、TT)を基に開発したもので、日本人に陽性率が高いジャパニーズスタンダードアレルゲン25種類(「摂食皮膚炎診療ガイドライン」)中の21種類に、TTにあるメルカプトベンゾチアゾールを加えた全22種類をそろえた。
アレルゲン特定が簡便に
接触皮膚炎の治療はアレルゲンの特定が必須で、特定されたアレルゲンに接触しなければ根治が可能な疾患だ。
アレルゲンを特定するには「Finn Chamber法」が有効だが、パッチテストユニットのアルミ製小皿にワセリン基剤か水溶液のアレルゲン試薬を毎回充填しなければならない。操作が煩雑なため、診療の現場でこの検査方法が十分に浸透していない現状があった。
同社は、パッチテストを簡便、適切に実施できる新製品により皮膚科の臨床に貢献することを期待している。
(画像はプレスリリースより)

佐藤製薬株式会社 プレスリリース
http://www.sato-seiyaku.co.jp/