「健康を科学する」という共通テーマのもと
2015年6月3日、花王株式会社と学校法人順天堂は、両組織の連携・協力関係の推進を目的とした研究包括契約を6月2日に締結したことを明らかにした。
「健康を科学する」という共通テーマのもと、医療・健康分野における基盤研究を強め、現場のニーズに即した革新的な技術開発とその早期実用化を目指す。
今後は「連携協議会」が設置され、お互いの研究知見や施設を活用した産学連携を進める。連携協議会は情報交換や共同研究テーマの選定、研究進捗の管理を担うとのこと。また研究拠点についても、研究者の人材交流、研究施設の相互利用を通じて進めていく。
高齢者のQOL向上・健康維持など重要テーマに
連携においては順天堂大学が持つ高度な医科学的研究と医療実績、また花王が持つ「ヒトと物質」の両面から行っている本質研究で培った知見を活用し、順天堂大学における臨床現場のニーズを早い段階で把握する。
それにより両者は、「清潔」「美」「健康」「高齢化」「環境」「衛生」「メンタル・ヘルスケア」などの分野で社会的課題解決に貢献できる新たな研究知見の獲得を目指す。
中でも超高齢化が進む日本においては、高齢者の生活の質(QOL)の向上・健康維持・増進などが重要な研究テーマの一つであるという。

花王株式会社 ニュースリリース
http://www.kao.com/jp/corp_news/2015/20150603_001.html