緑内障に関する実態を調査
日本アルコンは、6月7日の「緑内障を考える日」を前に、緑内障に関する意識調査を実施した結果を公表した。
今回の調査は緑内障と診断されたことも緑内障の疑いを指摘されたこともない人(以下、一般層)、「緑内障の疑いがある層」、「緑内障患者層」の各グループの、緑内障に関する“知識”、“受診行動”、“治療”の実態を、全国の40歳以上の男女計360人を対象に、調査したものとなっている。
患者ではない人々の緑内障に関する理解度は低い
この調査によると、一般層は緑内障は日本において中途失明の原因として、最も多いものであり、40歳以上の20人に1人の割合で発症するにもかかわらず、「緑内障が日本での失明原因の第一位である」という事実を、約8割が知らないということが判明した。
また、緑内障について「まったく知らなかった」もしくは「名前のみ知っていた」と回答した一般層は約4割。緑内障についての理解度においても「点眼治療は、一生涯続ける必要がある」(13.3%)、「日本人は、眼圧が正常でも緑内障になる人が多い」(9.2%)と一般層における知名度と理解度も低かった。
患者の多くは毎日の点眼を負担に感じている
現在緑内障と診断され治療を受けている患者のうち、自覚症状があって能動的に眼科を受診した人はわずか2割で 緑内障診断の主なきっかけは「定期健康診断」や「別の目の病気で通院していた」であった。
緑内障は自分では自覚しづらい疾患であるため、定期検診や眼科受診が緑内障の早期発見に重要であることがわかる。
そして、治療のための毎日の点眼についての質問では7割以上の人が毎日の点眼継続が出来ていると回答。出来ていない人の理由は「ついうっかり忘れてしまう」「毎日の点眼が面倒」といった理由が多く見られる。しかしながら毎日の点眼が重要であることは理解しているが「点眼が面倒」と感じている人も7割近く存在する。