組換えインフルエンザHAワクチン「Flublok」
株式会社UMNファーマは、同社の技術導入元であるProtein Sciences Corporation(以下「PSC社」)の季節性組換えインフルエンザHAワクチン「Flublok」が、6月3日付で米国食品医薬品局(FDA)より12年間の独占権を付与されたと発表した。
短期間かつ感染リスク無しで製造可能
PSC社は、米国コネチカット州メリデンのバイオベンチャー企業。タンパク製造技術に関する特許を保有し、予防ワクチン・治療薬・診断薬の研究開発及びタンパク受託生産を主な事業としている。
「Flublok」は、PSC社が製造している世界初の季節性組換えインフルエンザHAワクチン。同ワクチンは、製造において鶏卵やインフルエンザウイルスそのものを使用しない。そのため、従来のインフルエンザワクチンに比べ短期間かつ感染リスクもなく製造することが可能となっている。
UMNファーマは、同ワクチンの日本・中国・韓国・台湾・香港・シンガポールにおける独占的な開発・製造ならびに販売権の許諾を、PSC社より受けている。
原薬輸出事業の展開に大きく寄与
今回FDAより独占権が付与されたことにより、「Flublok」と同様の組換え法を用いたインフルエンザHAワクチンは2025年1月16日まで承認されないことになる。
UMNファーマはPSC社への原薬輸出事業について準備を進めており、今回の独占権付与はその事業展開に大きく寄与するものと考えているという。

季節性組換えインフルエンザワクチンFlublokについて FDAから12年間の独占権付与のお知らせ - 株式会社UMNファーマ
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