今回で4回目の受賞
田辺三菱製薬は、「糖尿病治療薬テネリグリプチンの発明」について、平成27年度全国発明表彰「発明賞」を受賞したと発表した。同社は今回で4回目の受賞となる。
全国発明表彰
全国発明表彰は、大正8年、我が国の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に始まり、「科学技術的に秀でた進歩性を有し、かつ、顕著な実施効果を挙げている発明等」に対し公益社団法人発明協会が授与するもの。
今回の受賞は、強い薬効(DPP-4阻害活性)が持続し独自性の高い化学構造を探求した結果、優れた有用性を有する糖尿病治療薬テネリグリプチンを発明した点が高く評価されたことによる。
テネリグリプチン
テネリグリプチンは、創薬研究から臨床開発まで全てを田辺三菱製薬株式会社が手がけ、2012年6月に製造販売承認を取得し、「テネリアR錠」として発売されている日本オリジンの選択的DPP-4阻害剤。
1日1回の服用で24時間薬効が持続することにより1日を通じた血糖コントロールを実現し、優れたHbA1c低下効果を発揮し、なおかつ、体内消失経路にも偏りがないため腎機能低下例にも用量調節が不要で利便性に優れている。
過去の受賞歴
同社は、過去に平成6年度科学技術庁長官発明賞「アルプロスタジル(プロスタグランジンE1製剤「リプルR」)」、平成16年度発明協会会長賞「エダラボン(脳保護剤「ラジカットR」)」、平成25年度発明賞「フィンゴリモド塩酸塩(多発性硬化症治療剤「イムセラR」)」を受賞している。
(画像はニュースリリースより)

田辺三菱製薬 ニュースリリース
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