有効性と安全性が確立している薬剤
大塚製薬株式会社は、統合失調症治療薬「エビリファイ持続性水懸筋注用300mg」「同400mg」「同300mgシリンジ」「同400mgシリンジ」を、5月25日に国内で発売する。
「エビリファイ」は、世界60カ国・地域で販売され有効性と安全性が確立している薬剤。同剤の発売は、ドパミン・パーシャル・アゴニストの持続性注射製剤としては国内初となる。
服薬の継続が難しい統合失調症
統合失調症は、病識の欠如や認知機能障害などの問題のため、他の慢性疾患に比べて服薬の継続が難しい。同疾患では、症状改善および再発抑制のために長期の維持治療を必要とするが、患者自身の服薬中断により再発する場合が少なくないという。
経口・錠剤投与の場合、アドヒアランスは退院後1週目から低下が目立ち、6カ月後に服薬不良となる患者は4割以上にものぼるともいわれる。飲み忘れや病識の欠如のみならず、服薬方法の複雑もまた服薬中断の理由となっているのが現状だ。
薬剤の投与が確実、患者の負担も軽減
今回発売される「エビリファイ持続性水懸筋注用」は、4週間に1回の投与で効果が持続する、筋注用LAI製剤。経口剤の「エビリファイ」と同様の安全性プロファイルを持ちながら、薬剤の投与が確実であり患者の負担も軽減することができる。
同社は同剤について、統合失調症の再発予防および良好な予後に貢献できるものと、期待しているという。
(画像はプレスリリースより)

統合失調症治療薬に新たな選択肢 「エビリファイ持続性水懸筋注用」5月25日に国内発売 - 大塚製薬株式会社
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