問題の発生
5月22日、アムジェン社は乾癬・乾癬性関節炎・軸性脊椎関節炎(Axial Spondyloarthritis)の治療薬IL-17阻害剤Brodalumabをアストラゼネカ社と共同で開発/商業化を目指していたが、この事業から撤退することを決めた。その理由は治験において、自殺念慮や行動が認められたからである。
副社長ショーンE.ハーパーのコメント
アムジェン社の研究開発担当執行副社長ショーンE.ハーパーは以下のように述べている。「承認申請のための私達の製造プロセスにおいて、我々はbrodalumabを投与するのに適切な患者の母集団を制限する表示義務があると考えているようになった。」
今後の動向
アムジェン社がアストラゼネカにプログラムを移行した後、臨床開発および商業化についての将来的な決定は、協和発酵キリンが権限を持つ日本を含むアジアの一部の地域を除いて、他のすべての地域についてはアストラゼネカの独自の判断に委ねられる。
アムジェン社は、アンメットメディカルニーズに対応し、患者や株主に価値を提供するために、他の重要な分野において、その努力と資源を集中することを決定した。
(画像はアムジェン社HPより)

アムジェン社ニュースリリース
http://www.amgen.com/media/media_pr_detail.jsp?releaseID=2052862