日本発の官民パートナーシップ、GHIT Fund
田辺三菱製薬株式会社は、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(以下「GHIT Fund」)の趣旨に賛同し、スクリーニング・プログラムに参画すると発表した。
GHIT Fundは、開発途上国に蔓延する感染症に対する新薬創出を促進するための日本発の官民パートナーシップ。
独自保有の医薬品化合物ライブラリーを提供
GHIT Fundは、日本の製薬企業などが保有する高い科学技術の知見を活用した新薬研究開発力により、グローバルヘルスに対する日本の国際貢献の強化を目指すべく、設立された。開発途上国におけるマラリアや結核、あるいは顧みられない熱帯病などに対する新薬創出を促進する。
田辺三菱製薬は、GHIT Fundのこういった趣旨に賛同し、スクリーニング・プログラムへの参画を決定。同社が独自に保有する、5万化合物にもおよぶ医薬品化合物ライブラリーを提供することで、感染症治療に貢献する。
新規抗マラリア薬候補化合物の創製をサポート
同プログラムへの参画にあたって同社は、抗マラリア薬の創製に焦点を当てたスクリーニング機関であるMedicine for Malaria Venture(以下「MMV」)とスクリーニング共同研究契約を締結。化合物ライブラリーをMMVに提供し、新規の抗マラリア薬候補化合物創製をサポートするという。
田辺三菱製薬は今後も、その他の感染症に対する新薬創製に向けたスクリーニング・プログラムにも参画を予定している。

グローバルヘルス技術振興基金のスクリーニング・プログラムを通じた化合物ライブラリーの提供 - 田辺三菱製薬株式会社
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